それでは、実際の実例で、土地を分割した方が良いか、
土地をそのまま分割しないで売ってしまったほうが良いのか、
様々なケースがありますが、板橋区の場合、100坪の敷地
がありました。そこに60坪の駐車場と、40坪の空き地の
構成になっていました。40坪の空き地を売却したいとの
依頼を受けたのですが、土地の評価をしたところ、
40坪の空き地ですので、都内であれば十分なスペースです。
これを20坪ずつに分けても買い手が現れると判断しました。
しかし、ちょっとだけ問題があったのです。
通常、土地は分割したほうがそれぞれの土地を高く売れます。
それによって高くうることが出来るのですが、
この場合、隣接する道路幅員が狭いために開発許可証が
取得できない状況でした。
開発許可証とは、無秩序な市街地化を防ぎ、都市の景観を
美しく保つための条例で定められています。
そのため、分割なら坪当たり130万円で売却出来る土地が、
坪当たり120万円程度に落ちてしまうのです。
これではいけないということで一工夫しました。
合わせて40坪の土地を売るのですが、一般的な方に
売るのではなく、近くの法人に駐車場として使用することを
提案したり、地元の有力者に家を建てませんか?といった
感じで、営業をかけて行ったのです。
このように土地の属性にあった一番高く売れる方法が
あるのです。
たいていちょっとお金を持っている方は、住んでいる近くの
土地を探しています。だから有力者を紹介してもらって、
その方に直接交渉をするのです。
その結果、坪当たり、145万円で売ることが出来ました。
これによって、約20%アップしたことになります。